top of page
IMG_2751補正済み明るい横長.jpf

Passive design
パッシブデザイン

パッシブデザインは、適切な保温性能の確保をベースとしながら、日射を中心とした自然エネルギーの活用や調整を強く意識し、建物に様々な工夫を組み込むことで良質な室内熱環境の実現を目指す設計技術です。またこのことによって、暖房・冷房・照明に必要な人工的なエネルギー(電気、ガス、灯油)の削減を目指すものでもあります。

パッシブデザインにおける5つの設計項目

パッシブデザインにおける具体的な設計項目は以下になります。

pd-1_アートボード 1.png

保温
(断熱&気密)

pd-2 _アートボード 1.png

​日射熱利用暖房

pd-3_アートボード 1.png

​日射遮蔽

pd-4_アートボード 1.png

自然風利用
(通風)

pd-5_アートボード 1.png

昼光利用

現在この5つが、科学的に確立された技術として「良質な室内熱環境の実現および暖房・冷房・照明エネルギーの削減」につながる設計項目のすべてになります。近年、「断熱ですべてが解決する」といった風潮が見受けられますが、その理解は不適切であり、この5つのすべての設計内容を適切に建物に組み込むことが「理想的な住まい」の実現に向かうと理解すべきです。

パッシブデザインとアクティブデザイン

すでに述べたように、パッシブデザインは「(目指す住まいの実現のために)建物に組み込む設計的な工夫」を指す言葉です。一方、パッシブデザインと対比してよく使われる言葉に「アクティブデザイン」があります。

アクティブデザインの定義について確立されたものはないと思われますが、「良質な室内環境(熱環境、光環境など)を目指すための設備機器の設計」を指す場合が多いように思います。また、室内環境とは直接関係のないものも含めた「建物の設備機器の設計全体」をアクティブデザインと呼ぶ場合もあります。いずれにせよ、「パッシブデザイン→建物自体の設計」「アクティブデザイン→設備の設計」と区別して理解するのが良いでしょう。

 

次から、パッシブデザインにおける5つの設計項目の概要についてご紹介します。以下にあるように、季節で分けると理解しやすくなると思います。なお、「パッシブデザイン=パッシブ」と略した表現になっていることをご了解ください。パッシブデザインに取り組む実務者や研究者は当たり前のようにこうした言葉遣いをしています。

パッシブデザインの設計5項目

冬のパッシブ

夏のパッシブ

春・夏・秋のパッシブ

通年のパッシブ

ポイントやコラム

ポイント

コラム

bottom of page